ここでは出張整体に行った患者さんの自宅での振る舞いについて書きます。ここをうまくやらないとリピートや口コミにつながりませんからよく意識しましょう。
患者さんをこちらのペースに引き込むために大切なこと
道具の説明の所でも書きましたが、場所は相手のホームです。無防備で行くと相手のペースになってしまいやすいです。
整体の施術で大切なのは如何に自分のペースに相手を引き込むかです。そうしないと患者さんはあなたのことを信用しませんし、結果的に施術効果や口コミも発生しにくくなります。
そのためにはベッドの周辺だけはあなたのホームグラウンドになるようにしなければなりません。
その為にまず大切なことは、常にプロとして毅然とした態度で行動することです。決して偉そうで横柄にはないですよ(笑)そのあたりはキッチリ区別してくださいね。
たとえば、他人の家だからと行ってキョロキョロと見るなんてことはNGです。あくまで施術以外にはそんなに興味は無いよという空気を出してください。
もちろんコミュニケーションとしてインテリアについて軽く質問することはOKです。ただ、どんなに感心するようなモノであっても興味はそれほどない素振りをしてくださいね(笑)
また人の家だからと行って恐縮して肩身が狭いような態度もダメ。患者さんはあなたのことを先生として見ていますから、威厳がなくなってしまって施術もうまくいきません。
次に大切なのはベッドや服装と行った小道具達です。ゆっくりと、でもムダのない動きでベッドを用意したりするとプロっぽく(実際にプロですが(笑))見えてきます。
このような小道具の助けも借りながらベッド周辺をあなたのホームにしていきましょう。
このようにして患者さんをあなたのペースにしっかり引き込んで施術すると効果もでやすいですし信頼もしてくれます。
一度信頼してもらえると家族も一緒に整体してください、となったり知り合いを紹介してくれたりといったことに結びつきます。
施術している様子を家族にも見てもらう
これは私の師匠がいっていたことですが、施術している様子を家族に一緒に見てもらうというのは、家族にも患者さんになってもらう最良の手段です。
例えば体のゆがみを家族の方と一緒にチェックして施術後にそれが変わっていることを再びチェックしてもらうということをすると、患者本人にも家族にも施術効果がよく伝わります。
姿勢や腕の上がり方、前屈の角度など何でも良いですが、簡単に差がわかるものを選ぶと良いです。
私の場合は、脚長差や猫背姿勢などをよく比較対象に選びます。あなたの使う手技や得意なものを見つけてみてください。つかう手技にもよりますが、脚長差や猫背は普通に施術すれば変化が出やすいのでオススメです。
また、これは人に見られながら施術をするということに慣れる必要もあります。ですから普段から施術の時の姿勢や体の使い方も注意するようにしましょう。
実際には整体の手技が上手になれば動きも自然と洗練されてくると思いますが、上手い人を見てそのマネをするのも効果的です。
ここまで書いたことに注意して出張整体先で振る舞うとよっぽど失敗はしないと思います。