私は雇われで整体をしたことがないので、ここでは一人で副業で整体を始めるという前提で書いていきます。
そもそも雇われでやる場合は整体の技術と簡単な接客を学ぶだけでとりあえずスタートを切れると思うので、それほど書くことも無いと思います。
さて、副業として一人で整体師としてやっていく場合、出張か自宅開業のどちらにするかが最初の分かれ道となります。店舗は副業でやる場合はまずないのでここでは省略します。
では、どちらをやるべきか検討してみましょう。
出張整体で上手くいく人
出張整体とは患者さんの自宅に行って整体をやるという形態です。患者さんはお店に足を運ぶ必要がないので楽ですが、家に第三者を入れることになるので、抵抗のある人も一定数いらっしゃいます。
施術者のメリットとしては
- 店を持たなくて良い
- 色々な場所に行けて気分転換になる
- 施術している姿を家族も見るので、家族ぐるみで患者さんになってもらえる可能性が高まる。
- 出張費として余分に料金を頂くことができる
といったことが挙げられます。固定費が安く済むことと見込み客(家族)とのつながりも作りやすいというのがメリットです。
しかし、デメリットも多いです。
- 移動が多くなると1日にこなせる患者数が少なくなる
- ガソリン代がかかったり車の消耗が多い
- 相手の場でやるので自分のペースが作りにくい
- 渋滞などで時間を読むのが大変
- 一般的に集客は店舗より難しい
特に、移動のロスは繁盛してくればしてくるほど大きくなってきます。また出張エリアを広げすぎると出張費をもらう以上に損失が多くなります。移動時間も含めて時給を計算する習慣を付けた方が良いです。
しかし、家族みんなに整体するような関係になれば移動のロスが減るので効率がとてもよくなります。
また決まった場所を持たないと怪しさが強くなりますし、通りすがりで来る人もいませんから、完全な新規の患者さんの集客は店舗を持つよりは難しくなる傾向があります。
このような特徴から考えると、出張整体に向いている人は口コミをさせるスキルが上手な人です。そのセンスがある人は家族やその知り合いをドンドン紹介してもらってうまく行きます。もともと営業系の仕事していた人や接客が得意な人は向いていでしょう。
私の回りでも出張でうまく言っている人はそういう人達です。
自宅で整体を開業する場合の注意点
口コミをさせるスキルがあまり無い、営業や接客はどちらかとういと苦手な場合は自宅でやる方向性で考えるのが無難です。
しかし、その場合は自宅に施術室として使える場所があるかどうかが問題になります。駐車場も必要でしょう。場合によっては引っ越しも考える必要があります。
このときアパート等を別に借りるという選択肢は副業でやるレベルならムダが多くなるのでオススメしません。家賃や光熱費などの固定費が増えると集客がうまくいかなくなったときに一気に苦しくなりますからね。副業として考えるなら集客ができなくても赤字にならないようにやらないと意味がありません。
自宅の場合の注意点としては次の2つが大きいです。
- 居住空間と施術空間がキッチリ分けられる物件を選ぶ(そうしないと患者さんにとってもあなたの家族にとっても居心地がわるい空間になってしまいます)
- 借家や集合住宅の場合、大家さんに商売をしても良いか許可を得る(軌道に乗れば不特定多数の人がやってくるので特に集合住宅の場合は他の住民の迷惑になる可能性もあります)
まとめると、自宅で開業は物件探しですこしハードルが高いですが、そこさえ乗り越えれば通勤は不要ですし自分のホームで整体をできるので色々な面でやりやすいです。私としては営業力に自信がないかぎりは自宅で整体をオススメします。
ちなみに、私は最初はとにかく集客したかったので出張整体と自宅(アパートの1室)開業の両方を同時にやりました。しかし出張整体の方はあまりうまく行きませんでした。
口コミをさせるスキルが低かったということが大きかったですが、車で移動して相手の家でベッドを組み立てて・・・というのが面倒くさくて仕方なかったのでそもそも出張整体には向かない人間でしたね(笑)
結局、自宅への集客の方が先に軌道に乗ったので3年目で完全に出張は止めてしまいました。
ただ、出張でもうまく言っている人は知り合いでも数名いるので、あなたの今までの経験と住んでいる物件の条件から考えてもらえば良いと思います。